
今週の土曜日、5/15から東京の芝コースがAからBに変更だってな。

そうですね。東京競馬場の芝コースには、A、B、C、Dと4つのコース区分があるのですが、その違いについてご存知ですか?

Aが一番内側で、だんだん仮柵を置いて、Dが一番外側だったよな?


JRAのHPからの引用です。Aが一番内側で、内ラチから3mごとに仮柵を設置したものがそれぞれ、B、C、Dコースとなります。

Dコースは内側9mも使わないのかよ。かなりの差がありそうだがどうなんだ?

具体的には後ほどデータをみますが、AからDコースにいきなり変更ということは無いのです。最近のコース変更は一定のルールで実施されています。

そういえば、オレが競馬を始めたころは仮柵を外して内側にグリーンベルトってのができることがあったぞ。確かスプリングステークスでシンホリスキーがスイスイとグリーンベルトを逃げ切ったんだ・・・

今の東京競馬場でそのようなことは起こりませんよ。各コースの使用はこのようなスケジュールになっています。


ん、どういうことだ?

表の中身を解説すると、2月の1回開催は全てDコース、春の4月2回開催1~6日がAコース、7日目から続く3回開催の2日目までがBコース、3~8日目までがCコース、9~12日目までがDコースとなります。

また、秋開催は10月の4回開催1~6日目までがAコース、7日目から続く5回開催の4日目までがBコース。5~8日目がCコースとなっています。

ほお、そうだったかな?最近はずっとそうかい?

少なくとも調べた2016年(5年前)以降はそうなっています。

過去5年(1996~2020)の各コース区分のレースです。ほぼ均等にレースが行われていることがわかると思います。


こりゃ勉強になったな、開催が進むと徐々に内側を使わなくするのか。ところで。AからBコース変更で傾向の違いや狙いはあるのかい?

では具体的にデータを見ていきましょう。
Aコース 内外有利不利

Aコース過去5年間の(2016~2020)馬番別成績です。


内枠がやや優勢ってことでいいのかな。

勝率~複勝率で1番がトップ、2番も高いですね。また、12~16番で成績がやや落ちていますので内の方が良いということになりますね。

一番内側で、春と秋の開幕馬場だもんな。そこまで著しい傾向ではないとはいえ納得の結果だな。

おっしゃる通りだと思います。
Bコース 内外有利不利

Bコース過去5年間の(2016~2020)馬番別成績です。


思ったほど変わらないか?

勝率~複勝率で1、2番の成績が落ちましたが、そんなに外が良くなったという感じでもないですね。ただし、16番より外の複勝率が優秀ですので、Aコースと比較すると外が良いということがいえそうです。

そうすると、Bコース替わりの今週は外枠狙いかい!

悪くはないですが、そこまではっきりした傾向ではないかもしれませんね。先週までの内外傾向は掴まれていますか?

いやそれが・・・なあ、先週までのAコース6日間のデータ分析もやってくれよ、頼むぜ!

今日はまずコース区分の傾向をおさえましょう。
Cコース 内外有利不利

Cコース過去5年間の(2016~2020)馬番別成績です。


Bコースより外が良くなると思ったが、そうなっていないぞ?

そう単純ではないんですね。勝率~複勝率で1、2番の成績が復活しました。外枠は大外の回収は良いのですが、Bコースと比較して良いとは言えませんね。

どういうことなんだろうな?

ちょっとこのデータだけでは説明が難しいですね。ただ、BからCコースへの変更は外が良くなるか?というと、そうとも言い切れないということのようです。

なるほどなあ・・・
Dコース 内外有利不利

Dコース過去5年間の(2016~2020)馬番別成績です。


Dコースはフルゲートが変わるから17、18番は参考外かな?

サンプル数が非常に少ないですが、それでも結果がでているので、回収率は異常値になりました。また、多くの場合で大外になる16番も優秀といえます。

かといって、内枠もそんなに悪くなったという感じでもないな。

Cコース同様にこのデータだけでは説明が難しいですね。大外の回収率が良いので、外有利な傾向はあるようですが。

安田記念の頃まで忘れないようにしないとな。
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